まず風邪の頭痛が酷くて1日休み、次の日倒れた。自分自身の病弱さと繊細さについて改めて確認した。
俺はとても繊細で病弱な少女なのであった。だから、全部滅ぼす。その言葉通りか、学校のデッサンが上手くいった。先生に褒められた。「めっちゃ良いじゃん!○○先生(他の先生)に自慢しなよ、私こんなに成長しましたよって!」
めっちゃ良いじゃん、めっちゃ良いじゃん。その言葉を頭の中で何度も反芻した。めっちゃ良いじゃん。俺は「めっちゃ良いじゃん!」なんだ!と何回も思い出して頑張った。講評でも、これで十分通用する(受験に) と言われた。油絵も前より良くなってきている。全体的に良くなってきているのだ。「めっちゃ良いじゃん!」が巻き起こってきているのだ。
しかし、全く満たされない。俺は倒れやすい体質らしく、その症状の名前もあるのだが、肉体的ストレスと精神的ストレスから起こる。両方が重なった時に起こる場合もあれば、どちらかだけで倒れてしまうこともある。
お母さんに学校がストレス、と話した時、そうなんだと自分でも思った。俺は人より、人が苦手なんだと改めて思った。俺はドラマや実写映画をほとんど見ないのだが、理由はわざわざ人の顔を見たくないからだ。歩いている時も、わざわざ人の顔を見たりしない。私は普通の人より人が苦手で、人が嫌いだ。自分を守るためなのもあるが、単純に人間が嫌いで興味が無い。家の中だともっと人に興味を持ちたいなぁとか思えるのだが、外に出ると、本当に興味が無い。でも、たまに好きな容姿をしている人は見る。ウルフじゃないけどウルフ、みたいなやつの髪型が好きで、地毛の範囲内の茶髪でその髪型だと凄く良い。あと、人を殺してそうな目をしていて、くすんだ色のコートやローファーじゃないけどローファーみたいな感じの会社に履いていく靴を履いている人が好き。というか、この間バス停でそういう人がいて、初めて(絶対に嘘)、知らない人にカッコイイ!と思った。
人を殺してそうというか、人を殺した後?みたいな感じで、怯えたように腕を抱えて猫背でスマホを見ていて、良いな…と思った。この人を殺してそう、は暴力性があるということではなく、傷つけられたゆえに人を殺してそう、という感じだ。だから俺は、子供たちは夜と遊ぶ が好きなのかもしれない。
とにかく、俺は興味のあるものには興味はあるが、それ以外への興味が無さすぎる。学校の学年の情勢?を何一つ知らない。誰と誰が付き合ってて、誰が退学しただの、誰が単位落としただの、誰がどこでバイトしているだの、何一つ知らない。
人に急に話しかけられて、今なんで話しかけられた?と思って、そっか優しくされたのか、と思うことがある。ありがとう、とちょっと言うようにした。俺は学校が嫌いだ。でも、絵を描いているのが楽しい。学校の美術の先生は大好きで、予備校の課題は色んなものが出るので面白い。
俺はずっとこのままでいたい。満たされていない、学校は辛いし友達はいない。だけど、俺は今の、あともう少しで届きそうで届かない、窓の外を眺めているような、何か掴めそうでまだ外に出れない今が好きだ。本当はずっとこのままでいい、だけど、それじゃダメだし俺はやっぱり何か掴もうとしたい。違うな。探している今が好きなんだ。探して、何かわかって、でも何もわからない今が好きだ。全部わかりたくないから、俺は全く大人になりたくない。大人になっても、わからないことだらけであって欲しいし、できないことだらけであって欲しい。一生何かを追い続けて、気がつけば地球を抜け出して、絶対に辿り着けない遠い別の宇宙まで行きたい。それで、最終的に何もわからないままがいい。わかったのは自分のことだけで、少しの世界のことだけで、ビックバンの前のこともあなたが今何を考えていたのかもわからないままがいい。
俺は社会に適合できていないけど、少しずつ何かを見つけつつある。夜目が効きつつある。