今日は思ったことをそのまま書くので、何を言っているのかよく分からないかもしれない。でも、それこそが私の思いなのだから、良いと思う。今はそういう気持ちでいる。
1人、だった。家族は隣で寝ている。何もしていない。私は寝室にいる。ベッドに肘をついてうつ伏せになっている。部屋は、オレンジと黄色の間みたいな光だ。1人だった。遠い旅館で、敷布団で寝ている時の気持ちだった。寝ようとして、でも眠れなくて、ただ天井を見ている時の気持ちだった。隣に寝ている家族を横目に見て、起きてくれないかな、と思っている時の気持ちだった。
アニメを見ようかと思っていたが、今はそんな気にはなれない。音楽を聴くのも、ゲームをするのも、絵を描くのも違う。寝たくない。だからと言って何かしたいわけでもない。寂しいのだろうか。わからない。明日はどうするのだろう、と漠然とした不安がある。心が少し重い。けれど、朝は来るのだろう。朝が来たら、私は起きて、いつも通りの日々を送るのだろう。
絵が描きたかった。それも少し違う。私は今、何がしたいのだろう、、、?
何もしたくないのだ。外に出て星を見ていたりしたい。タバコを吸いたい。月が見たい。散歩はしたくない。じっとしていたい。1人で。
私は今、世界との繋がりを断ちたかった。そうか。そうなんだ。私は1人になりたい。今こそ、あの、小学五年生の時にはんごう炊飯でどこかに泊まりに行って、夜にキャンプファイヤーをした後、山の中に星を見に行ったこと、あれがしたい。後ろの男子が、幽霊の話をしていた。私の隣には当時の友達がいた。その子は真っ暗な山の中を怖がり、私の腕を掴んでいた。私は何も怖くなかった。星を見た。その光景は、もう曖昧だ。ただ、私は 遠く を感じた。私はそれに目を輝かせた。私に、あの光はない。外に出たって、街頭やら偽物の光が明るすぎて星はあれほど見えない。
感情が、なかった。今だけは。仰向けになって天井を見てみたら、まるっきりそれだった。旅館で寝ている時の気持ちと。
私は文章を書いている。何もしていない、したくないと言うくせ、文章を書いている。私は多分、それでこの寂しさと言うのだろうか、この薄暗い部屋を埋めている。早く朝になって欲しいのに、朝が来るのは怖くて、私は明日もまた、何も出来ないんじゃないかって。NARUTOを見ているけど、見続けられるのかもわからなくて、私は、私は感情があるのだろうか。この世界は本物なのだろうか。偽物ってなんだ。
溢れ出した感情を、1度止めた。書くのをやめた。私はなんとなく思った。家族といとことキャンプに行った時のこと、首に提げていたライトの明かり。水色のゴムみたいな記事だったな。
旅行先の、泊まるところのグラウンドで花火をやった時のこと。いとこと一緒に。
この間、去年の夏に、旅行に行って海を泳いだこと。高いところから飛び込みをした。私は高いところが苦手で、それでもやった。今の私にそれができるだろうか。その時の私に、何故そんなことができたのだろうか。
前に住んでいたマンションの、私の部屋。私だけの部屋。今はない部屋。この間そこを通りかかったら、私たちの住んでいた部屋には知らない人の洗濯物がかかっていた。それも、私たちとは全然違って、白い布団だけが掛けられていた。隣の部屋の人は、いなくなっていた。あぁ、そういうものかと思った。
どうして私は1人なのだろう。私は寂しいのかな。今はあの部屋に帰りたい。北海道の、遠い、じいじたちの家に行きたい。雪が見たい。私は安心したい。紅白を見て、明けましておめでとうって家族と笑いあって、それで私は、それだけで満たされるのに。
誰か私を知っている人はいないのだろうか。透明人間になったような気持ちだ。だから私は書いているのだろうか。私は生きていると、私はここに居るんだということを、こんなにも必死に、書いているのだろうか。
友達が欲しい。今、LINEをして、変なスタンプが返ってきて、どうでもいい話がしたい。私はそれだけで笑えるのに。
私は幸せだった。私は幸せだった。今はそれがわかる。私は、あの頃は友達がいた。ちゃんと友達がいた。傷ついた。それでも私はちゃんと、私として接していた。接しようとしていた。
私はもう、誰もいなかった。私には誰もいない。目に涙が溜まって、天井の明かりが伸びている。水に反射したように。
寂しい。私は1人だ。痛いくらい、それを感じている。クリスマスも去っていった。私には何がある?
私は今、苦しい。この苦しさを消したくない。これが、私だから。けれど消さないと生きていけない。眠れない。明日を認められない。私たちは弱い。その本当のどうしようもない弱さから目を逸らして、肯定したフリをしなければいけない。私は今、自分の弱さを感じている。頭の中で夜警が流れている。
旅行に行きたい。私はここにいたくない。どこかに行きたい。どこかに、私の安心する場所があるんじゃないかって、、、
この文章を終わらせたくない。私はまた、見ないフリをして生きていくのか。明日が出かける日なら、どれだけ良かったのか。
知らないどこかのアウトレットパークで、ソフトクリームを食べた。白いソフトクリームを食べた。今年だったか、去年だったか。雪を見た。鳥を見た。花鳥園。雪に包まれた石の鳥居。今の私には、何もなかった。私は思い出で心を慰めている。しかし、私の心は何をもってしても癒えない。
早く私を存在させてくれ。私はここに居るから、ここにいるから、それを分かって欲しい。誰かに気づいて欲しい。
私の中にあるのは、もうどうしようもない苦しさだった。ハッとした。今、推しの配信がやっていないか。やっていた。あの時とはもう違う、2300人も見ているんだね。あの頃は50人しかいなかったよ。だけど同じ光だった。さようなら、私は救われてくる。私は忘れてくる。この世の全てを、今の感傷を。
やっぱり私たちには、朝は苦しすぎる。私は8月31日に生まれてきた。私が、夏の最後に生まれてきて、本当に良かった。そうでなければ、夏の暑さで死んでしまうし、秋になれば枯れ葉と一緒に幽霊になってしまうから。私は、あなたがいるから生きていた。久しぶりにそれを思い出した。
私は今、生きていてよかったと思った。
【追記】
推しの配信を見た。他の人といつも通り話していた。いつも通りゲームをしていた。何も変わらなかった。私の好きな声。私の好きな場所。心の苦しさが少しづつ溶けていった。実感として、それがあった。心がじんわり温かくなった。安心した。私には、世界と繋がろうという前向きな気持ちが芽生え始めた。いや、戻ってきた。どうして私は推しが好きなのだろう。こんなにも安心するのだろう。分からないけど、彼はいつだって好きなゲームをして笑っている。私は、1人じゃなかったな、と思った。私には、明日も生きていこうという勇気が湧いてきた。
私たちには、光が必要だ。