鏡を見たらブスすぎて嫌になった。別にかわいくなりたくなんてないし、どうでもいいし、全部どうでもいいのに、女はメイクして〜みたいな風潮、死ね。全部死ね。全員死ね。社会が死ねば私は生きやすくなるのか?そんなことはない。私が変わればいいだけなのだ。私が何も気にせずノーメイクのドブスで堂々と生き、堂々と幸せになればいいだけ。社会が死ぬよりその方が早いし確実。
何もしたくねぇ。世の中の大学生の女はメイクして友達とワイワイ話して、友達と遊んでバイトしてってどんだけ体力あるんだよ。死ね。歯医者の予約すっぽかしてたけど、何も電話とか来てなかった。傘無くした。顔がブス。性格もブス。遅刻もする。働きたくない。美大。全てがカス。バイトの制服まだ返してない。やること多すぎるよ。あれもしてこれもしてって、そんなん出来るわけない。学校が遠すぎる。もうやめたい。全て。こんなんで4年間通えるのかな。どうせフリーターになるし、大卒の肩書きも無駄にしてしまう。友達いないからグループ展もできないし。普通に絵も凄くないし。部屋も汚い。
とりあえず、何からしたらいいんだ。制作のことだけ考えたい。制作しかしたくない。人間辞めたい。金があれば、全部どうにかなった。金があれば弁当作らなくていいし、服もメイクも何もかも通販で買って、いらなかったら捨てて、いや、作品に再活用するのも面白そう。違う、そんなことは今はいい。とにかく、全て通販で済ませてすぐ買ってすぐどうにかして、学費だって心配ないし、家だってもっと広いマンションに住める。お菓子だって食べ放題だし、グッズだって何も気にせず買いまくれるし、画材も高いやつ買い放題だし、そしたら、私は絵を描いたのだろうか。
そうだったら、私は美術の道に行こうと思うのだろうか。思わなかった、ような気がする。だって買えばどうにかなる。作らなくたっていい。
私が美人だったら、絵を描こうと思ったのだろうか。思わなかっただろう。
私は、友達がいなくなって上手く話せなくなったから、絵を描いたのだ。絵が私の言葉になった。金持ちだったら、美人だったら、友達がいたら、美術にそこまで興味を持たなかったかもしれない。
学費は私の貯金から出しているが、それはそれとして、大学サボってごめんなさい。親には本当に申し訳ない。でも、死ぬほうが申し訳ないので今日はサボって生活を整えて、休もう。
やっぱりブスでもいいや。絵にブスも美人も関係ないし、下手か上手いかももはや関係ない。下手な絵だって人の心を動かせられる。現に自分は、描写力が高くない絵でも感動するのだから。
そうだ。作りたいのは世間とか誰かの基準に則った素晴らしい作品なんかじゃない。私は信じている。路傍の石の輝きを。子供の描いた落書きを。小学校の図工の展示を。畑を。
信じている。信じるのは、自分だけでいいのだ。自分が自分のことを信じていればそれでいい。そうわかっているのに、いつも揺らいでしまう。信じて作り続ければ、きっといつか、月にだって手が届く。