生活の日記

文章を書くのが好きな人間が、ただ吐き出しています。楽しいから書いています。

色づく世界の明日から 全話感想①

私の大大大好きな、とても大切なアニメ、『色づく世界の明日から』を再視聴したので、今回はその感想などを書いていこうと思います。

 

・感想

まず、私はこの作品が本当に好きで、私の一番好きなアニメは、色あすとリゼロです。2つとも私の価値観に深く関わっている、大切で大好きな作品。色あすは、私がアニメを見始めたばかりだった、小学5年生の時に見た。

色あすが初めて最後までちゃんと見たアニメだった。最終話まで見て、私は号泣していた。涙が止まらなくて、だけど、明日も生きていこうと前向きな気持ちになれた。

今回、私が色あすを見るのは5回目だった。

さっき見終わり、もう色々、感情がごちゃごちゃになったけど、

感想を一言で言うと、大好き!!!!!!!

私は『色づく世界の明日から』が好きだーーーーーー!!!!!!!!

今からもう1回見たいぐらい。本当に好きだ。あの世界が、あの空気が、私には届かない画面の中の物語が。だけど、アニメを見れば少しあの世界と繋がることができて、感じられて、それが嬉しいです。

見終わったのがすごく悲しくて寂しくて、でもまたアニメを見れば会える。だけど、共に生きているという感覚はなくて、またみんなに会いたいのに!!!!!!!!

もっと見たい、ずっといたい。だけど、生きていればきっと、また出会える、そう思いたい。また展示会やって欲しいな。ずっと愛しているから、制作陣の方々もずっと大切にして欲しい。

 

・『色づく世界の明日から』の良さ

今回見て改めて思った、色あすの世界はどこまでも美しく綺麗で、優しい。それでいて儚くて、温かい。

私はこの作品は、特に面白いというわけではないと思っている。作画はかなり良いが、それ以外、特別何かが凄いというわけではない。ストーリーだって、最初から最後どうなるかは簡単に予想出来てしまうし、捻りもないし、とてもドラマチックな出来事が起こる訳でもない。でも、だからこそ、私はそういう"特別じゃない"この作品に良さがあると思う。

人によっては、この作品を見て、つまらないと感じるだろう。ただの日常を、よくある高校生活を描いているだけなのだから。だけど私は、高校生という3年間しかない、曖昧な大人でも子供でもない世界を、丁寧に描いているこの作品が好きだ。

ドラマチックな出来事なんて起こらない、悩みや不安に対して完全な解決なんてない、それでも信じて生きていく。

ふわふわしていて、曖昧なまま、わからないことばかりのまま。そういう、ある意味リアルを描いているところが好きなんだ。

どこまでも綺麗で美しい世界。

 

・6話について

6話の最後辺りの、雨の中唯翔先輩が瞳美を追いかけて、追いついた時に言ったこと。「俺、描くから」「出来上がったら月白に見て欲しい」

この言葉が本当に良い、、。私の記憶では、このシーンはもう恋愛感情があったというか、ラブじゃんヒュー!みたいな感じだったと覚えていたのだが、意外とそういう感じではなかった。ちょっと違う。好きだから見て欲しい とかじゃなくて、なんだろう。

好き、というか、自分の絵を特別だって言ってくれた瞳美ちゃんに対しての気持ちというか。「出来上がったら月白に見て欲しい」、この言葉を言い換えるのは、ちょっと、できない。すごく良い。唯翔って、自分の絵を見せるのは苦手というか、好きじゃなかったはずなのに、自分の絵を特別だ、私に色を見せてくれた絵なんです と言ってくれた瞳美に対して、絵を見せてあげたいって思ったんだよね。美しい、、。もうこれは。好きとかそういうのじゃないんだよ、愛だ。

唯翔先輩は絵に対して自信がなかったから、だからこそ、自分の絵が好きだと瞳美が言ってくれた、受け入れてくれたことで、自分ももっと色を見せてあげたい、そして、自分の絵を見て欲しいと思った。見て欲しいって言える勇気が出た。良い。

 

・11話がヤバいという話

色あす11話、ヤバかった。全体的に良かったんですが、最後の方の、瞳美と唯翔が走ってきて会うシーンがヤバかった。あそこで泣きそうになった。

まず、窓から好きな人の家の電気がついているかを見て、お互い電気をチカチカさせてみるというのがエモい。あまりにも、良すぎる。そして、瞳美ちゃんが唯翔先輩に魔法で紙飛行機を飛ばす。ベッドで横になっていた唯翔先輩、瞳美ちゃんのこと考えていたんだろうな。窓にコンコンと何か当たる音がして、窓を開くと紙飛行機が部屋の中に入ってきた。マッキーで何か言葉を書き、もう一通紙飛行機を飛ばしたが、上手く飛ばないようで、紙飛行機が落下しそうになる。居ても立ってもいられなくなり、互いに走り出す。走っていた唯翔の頭に瞳美が飛ばした紙飛行機がコツンと当たり、その場で止まる。落ちた紙飛行機を拾い、眺めていると、反対から瞳美が走ってきて、抱きしめられる。

紙飛行機に書いてあった言葉、"会いたい"

うわあああああああ!!!!!!!!!!!

"会いたい" うわああああああ!!!!!!!

これすっごい良いなと思ったのが、"好きです"とかじゃなくて、"会いたい"なのがめちゃくちゃ良いんだよ。すごくストレートで、会いたい という言葉の裏には、好きだからという気持ちと、もうすぐ会えなくなってしまうからという不安が隠されている。この言葉一つで、瞳美の心情がすごく表されている。良い。

それで「俺も会いたかったよ」っていう唯翔先輩。いや、千葉翔也さんの声が良すぎる。本当に良い。

そして、12話へと進み、瞳美と唯翔の会話の最後、魔法使いじゃなきゃよかったという瞳美に対して、「魔法使いじゃなかったら出会えなかったよ」「俺は瞳美が魔法使いでよかった」という唯翔先輩のセリフ。良すぎる。

"瞳美が魔法使いでよかった"って、瞳美ちゃんの存在全てを肯定していて、すごく愛だなと思った。魔法使いである自分を嫌っている、責めいている瞳美に対して、"瞳美が魔法使いでよかった"。これは愛。

 

・最終話について

「俺たちはきっと、お互いの未来に色を取り戻すために出逢えた。」

唯翔の絵を見たことで、色を思い出すことができた瞳美、瞳美が絵を好きだと言ってくれて、人に喜んでもらう嬉しさ、絵を描く楽しさを思い出し、これからも絵を描こうと思った唯翔。

二人の関係って「俺たちはきっと、お互いの未来に色を取り戻すために出逢えた。」、この言葉が全てだ。美しい。

あと、「唯翔くんが私のこれからに魔法をかけてくれた。」っていう瞳美のセリフ、魔法、恋って確かに魔法だと思った。人を愛すること、人に愛してもらえること、受け入れてくれること。

唯翔の絵を受け入れた瞳美、瞳美の過去を受け入れた唯翔。心の暗いところを知っても好きで、自分を閉じ込めないで欲しいと互いに思った2人。

あまりにも美しかった。

唯翔先輩は、瞳美がいなくなった世界で、瞳美がいない街で、どう過ごしていくのだろう。最終話冒頭のように、瞳美のことを想い続けて、彼女のために絵を描くのだろうか。いつしか瞳美のために描くのではなくなって、唯翔先輩の周りには唯翔先輩の絵を好きでいてくれる人が沢山増えるのだろう。その人たちを喜ばせるために、絵を描いていく。それでも、瞳美が自分の絵に光を差してくれた ということは、一生忘れないだろう。もしかしたら唯翔先輩は、誰かと恋人になり、結婚して、その人と生涯を共にしたのかもしれない。それでも私は良い。

瞳美と唯翔先輩の関係は、恋なんてものじゃ収まらない。お互いの出会いが、存在が、自分らしく生きていこうと思わせてくれたんだ。自分の全てを受け入れてくれた相手、自分を肯定したくれた相手、あなたがいたから自分らしく生きていこうと思えた。2人は、お互いがお互いにとっての光だったのだと思う。私にはその関係が、とても美しかった。

私が、色づく世界の明日から を好きな理由、私の理想の愛、人間と人間の関係性を描いているからだ。恋ではない、唯翔先輩は、瞳美にこれからも好きでいて欲しいと思った訳では無かっただろう。「未来でも笑ってて。」もう笑顔を見ることはできない瞳美に対して、未来でも幸せでいて、と願う。

流石にもう5回目だし、前見た時から、かなり時間も経って、私も成長したので、泣きはしなかった。でも、泣きそうにはなっていた。というか、11話は涙が溢れる寸前になっていた。本当に、素晴らしい作品です。

ちょっともう、寝なきゃマズイので寝て、また書きます。