生活の日記

文章を書くのが好きな人間が、ただ吐き出しています。楽しいから書いています。

色づく世界の明日から 全話感想②

※アニメ『色づく世界の明日から』のネタバレあり。

 

・前回気づかなかった(忘れていた)部分

最後、瞳美がお墓参りに行った時の墓は、なんとなく唯翔先輩だろうなぁと思っていて、それは自分の中でもうそうだろうなと決まっていたのだが、60年後のクラスメイトの女子2人が、魔法写真美術部の子孫かもしれないということ!!

気づかなかった、、ていうか、全然よく見てなかった。盲点。全話見終わって、色々な人の感想などを見ていて、そういう意見があり、気づきました、、。

めちゃめちゃ良い!!!!!!!!!えぇ、そういうの私大好きなんですけど。それ、二次創作であるやつじゃん、それを公式がやっている?最高!!!!!!大好き!!!

良すぎるな、あまりにも良すぎる。いやまぁ、"かもしれない"なので。でも、私はそういう解釈だから、2人は孫ってことで。

ということは、胡桃先輩と千草がねぇ、、、🥲

目がちょっとうるうるした。あの2人も本当に好きで、でも、あの2人って友達感があるっていうか、友愛も多分混ざっているから、恋愛にはいかないのかな、、と思っていたけど!良い!!!最高の展開。。

あさぎちゃんと将は時間が経てばあれは付き合うな、、という感じだったので、そうだろうな、というのが感想。将はあさぎのこと、妹のような存在だと思っていたから、恋愛感情を向けていなかっただけで、大切だとは思っていたし、"大切な存在であること"が当たり前になっちゃってただけ。なので、あさぎちゃんが物語途中で行動を起こし始めたように、それが積み重なって、思いが通じ合いましたと。っていうか、あさぎちゃんと将って、あの2人中心に物語を考えるとさ、"天然幼馴染は私じゃなくて、美少女転校生に恋をしました!"っていう、ラノベじゃん。そうじゃん。なるほど。あさぎちゃんと将が最終的に両思いになるのは目に見えていた訳だ。それで、"美少女転校生の私は絵にしか興味ない残念な先輩に恋をした"っていう。えっ!?!?なにこの話。なにこれ!?私の好きなやつでしかない!!!!しかもこれ、"絵にしか興味なかった俺はある日、転校してきた鈍色の君に恋をした。"にも言い換えることができる。ちょっと、上のタイトルが本当にありそうなラノベで笑ってしまった。"鈍色の君"からラノベ感が香っている。は?なに言ってんの?最悪。なにお前。色あすを穢すな!!

 

・葵唯翔が好き(だった)という話

最初に見た時から、葵唯翔が好きだった。私は"葵"という漢字が好きで、とても気に入っているのだが、この漢字を知ったきっかけは、"葵"唯翔だった。

瞳美ちゃんも好きなのだが、瞳美ちゃんへの好きと唯翔先輩への好きは違うタイプの好きだと思っている。

瞳美ちゃんは、私に似ていると思っていた。今も少し思う。ドジなところ、俯きがちなところ、感情表現が得意でないところ、自責の念が強いところ。昔は、自分はどちらかと言うと、瞳美ちゃんに似ていて、唯翔先輩みたいな人が好きだと思っていた。

だが、昨日見終わって、私は唯翔先輩に似ていると思った。

そもそも、唯翔先輩と瞳美ちゃんって似ているところがたくさんある。

(続きを書き忘れていて、時間も経ってしまったため、この話は終わり。)

 

・私にとっての『色づく世界の明日から』

私は、色づく世界の明日から のような創作をしていきたいと改めて思った。そして、私はこの作品をずっと好きで居続けたいと思った。私がこの作品を好きではなくなった時、感動しなくなった時、私は本当に大人になったのだと思う。私はずっと、この作品を綺麗だと、美しいと思えるような心を持っていたい。曖昧で、繊細で、ありがちかもしれない日常、出会いと別れ、そんな、子供らしいとも言えるようなこの作品を、私はずっと好きでいたい。そういうものを愛せる心を持ち続けたい。

『色づく世界の明日から』は、私には言えない、"世界は綺麗だ"ということを、何の曇りもなく、疑いもなく、素直に、真っ直ぐに言ってくれる。捻りが無いと言えるほど、ストレートに。そういうところが好きだ。だから私は毎回、この作品を見終わった後、世界って綺麗だなと嬉しくなり、切なくなり、生きていて良かったと思う。

私は、この作品が好きだ。どこまでも綺麗で、美しくて、世界って綺麗だと言ってくれるこの作品が好きだ。けれど、私にはこういうものは作れない。こんなに明るく、素直に表現はできない。けれど、それでも、私は暗闇の中で光り続けるようなものを描き続けていたい。そういうことを伝えたい。

私には、この世界は、綺麗だけには見えない、汚いところもたくさんあって、むしろその方が多いかもしれない。嬉しいこと、楽しいことよりも、苦しいこと、悲しいことの方が覚えている記憶で、いつ死ぬかも分からないまま生きている。あまりにも不安定で、そもそもこれが現実なのか、正しいのかさえ分からない。私はそんな、世界の不安定なところも、綺麗じゃないところも、ちゃんと見ていたい。ちゃんと見た上で、空の青さとか、雲の流れとか、ご飯の美味しさとか、お風呂の温かさとか、そういうなんでもない日常の美しさを、愛しさを、感じたい。し、誰かにも感じて欲しい。

私は、空が青くて、季節が変わって、そういう美しさに、生きていることに、すごく安心したから。

この世界にはたくさんの色があること、色が見えること、幸せだ。

私の世界に色がついたのは、推しに出会った時のことだった。いつもの帰り道で歩道橋の上から少し顔を上げて遠くを見ると、夕焼けが広がっていた。帰り道に咲いていた桜。

色がついて見えた。私はそれまで何も見てはいなかった。夕焼けの色を、久々に思い出した。空の青さを、雲の形を、思い出した。空を見ることが楽しみになった。

私は今、生きていてよかったと思う。あの日、春休みだったあの頃、推しに出会って、世界に色がついて、それから3年が経った。私は生きていてよかった。死ななくてよかった。もう死にたくないって言える。

『色づく世界の明日から』は、私の価値観に似ている。似ていて、それでいて、私とは違う"世界の綺麗さ"をいつだって、高校生のままで、伝えてくれる。この作品を忘れることはないだろう。大好きです。