生活の日記

文章を書くのが好きな人間が、ただ吐き出しています。楽しいから書いています。

僕だけがいない街 全話感想など

アニメ僕だけがいない街を、全話見ました。久々にアジカンの僕街のop曲を聞いて、それで思い出し、また見たいなぁと思って、一日で一気見した、、、。今回は久々にもう1回見ての感想などを書いていく。

僕街は3、4年前に見たのが最初で、その後、1回ぐらいは見返したのかな?

私は気に入ったアニメとかアニメ映画は何回も見返しちゃうっていうのがあって、今日僕街を急に見たくなったのも、そういう習性からでしょう。

 

・率直な感想

面白かった!!!!!面白かったし、記憶の何倍も良かった!!!!!

テンポが凄く良いので、毎話飽きることなく、次回はどうなるんだ!?という気持ちで食い入って見ていた。あと、opが本当に良い。まずあの曲も大好きなんですけど、映像が良いね。好きなアニメのop映像上位に入るかもしれない。あの、ちょっとリアルな小学生の風景というか、茶化したり、じゃんけんしてるのとかが凄く良い。そういうのが好きなんだよ。

 

・ネタバレ無し感想

ミステリーとして普通に面白かった。でも、意外と最初からわかる人には犯人がわかっちゃうというか、、、。そこだけ、もうちょっと隠して欲しかったなぁと思ってしまった。まぁ、犯人が途中でわかってしまっても、最後の展開は予想できないと思うし、終わり方は私的にはかなり満足したので、面白かった。ストーリーも良かったのだが、キャラが良かった。

もうちょっと掘り下げて欲しかった。主人公の掘り下げはかなりあったが、それ以外はあまりなかった気がする。

テンポが良すぎて、もっとゆっくりやってもいいんだけどね、、と少し思った。アニメはちょっとカットが入ってたんだろうな。でも見やすかった。12話しかないし、簡単にミステリーを楽しみたい人には良いかもしれない。

私が好きだったのは、あの、リアルな小学生感溢れるノリとか、世界観がすごく良かった。田舎の小学校ってあんな感じなんだろうなぁ、とか、アジトとか、そうそう、小学生ってそういう感じだったよなって。面白かったなぁ。

 

ーー(※以下ネタバレ有り)ーー

 

・ケンヤが好き

(公式HPより)

ケンヤが好き!!!!!!!!!!こんな私の好きなヤツいたっけ?ってなった。もう、ケンヤが悟のことを気にしている視線を送っている度に、ケンヤ、お前は一体何に気づき、何を考えているんだ、、、と思っていた。このアニメで1番ショックだったの、悟と加代ちゃんが結ばれなかったこととかじゃなくて、私の知らぬ間にケンヤが大人になっていたことだった。

ケンヤの人生が見たかった。ていうかもっとケンヤの話があっても良かった!!!!!見たかった!!!ケンヤが悟がいなくなった後、どのような生活を送り、中学生になり、高校生になり、大人になったのか、その過程の全てが見たかった。悲しい。

私は、主人公の親友、理解者ポジのキャラが好きなんですけど、ケンヤは完全にそれだったな。ケンヤと悟の気が合うというか、2人が協力することは必然だったと思う。ケンヤって最初は、悟が言っていた通り、"頭の良い奴"だったけど、それが、実はヒーロー的な存在に憧れていたりと、少年のような心を持っているっていうのが良い。しかし、冷静でよく考えているので、そういうところが悟のたまに我を忘れちゃうところを補っていて、良かった。一体一の人間関係ってやっぱりこういうのが良いよ、と思った。

ケンヤが、あやちゃんに『あんた達馬鹿じゃないの?』『ロマン?子供っぽい』って言われて怒ってたの、良かったな、、、。いつも冷静で達観していてクラスの中でも大人っぽい奴が、自分の憧れている"カッコよさ"を馬鹿にされて、つい怒っちゃうっていうのが、良かったな、、、。

あと、悟に対して、俺もヒーローになりたいんだ、連れて行って欲しい、とか、探偵ごっこの続きがあるなら俺も連れて行ってくれ、とか、"連れて行ってくれ"という言葉を使っていたのが良かったな。ケンヤからすると、悟は、自分にはできないことをやってみせるヒーローのように見えたんだろうなっていうのがよく伝わってくる言い回し。ただ、友達だから俺にも協力させてくれ、っていう気持ちだけじゃなくて、尊敬している、憧れている気持ちっていうのがあって、それが"連れて行ってくれ"という言葉にも出ていたんだなと。良い。

ていうか本当にケンヤが好きだったな。主人公の理解者・親友ポジって、なんであんなに好きなんだろう。まぁ、人間関係として美しいからだろうな、、。

 

・加代ちゃんの話

加代ちゃんが可愛かったことはなんとなく覚えていたのだけど、記憶の何倍も可愛かったな、、。頭撫でたい。かわいかった。

悟と加代ちゃんが結ばれなかったのは、私も初視聴の時は確か、びっくりしたというか、ちょっと納得いかなかった気がする。でも、今回見たら、納得したっていうか、そんなに嫌じゃなかった。っていうのも、悟と愛梨に結ばれて欲しいというか、ずっと側に居て欲しいという気持ちがあって、加代ちゃんと悟はそういう関係では無いっていうのは納得した。確か、ケンヤが『雛月のこと嫌いじゃなかったの?』って聞いて、同族嫌悪みたいな話が出てきたんだけど、私も、加代ちゃんと悟って似てるよなぁって思って、2人は友達というか、、、とにかく、恋愛関係にはならないと思うんですよ。小学生の恋愛って曖昧だし、曖昧のまま終わらせる良さもあると思う。そもそも、悟と愛梨ちゃんの描写から、最終的に結ばれるのは愛梨ちゃんだろうな、じゃないとこのシーンとかいらないしな、というのはメタ的だけどあった。

でも、加代ちゃんと悟が仲良くしてるのはとても微笑ましく、嬉しかったです。

いやでも、、!!!!!!!いやでも!加代ちゃんと悟はお似合い、、、いや、結局は原作者が1番!原作者の言ってることが全てだからなぁ、、。

 

・先生について

これすごく残念だったのが、声優が同じなので犯人がわかっちゃうっていうね、、。まぁでも、一応声は違うから、先生のお父さんとか、親戚とかそういう場合も無きにしも非ず、、、。とは言え、もっと分かりづらくしてくれたら良かったのになぁ、と思った。

あと、最後、先生が悟に対して君がいなきゃ生きていけない、とか言っていたの、なんか愛というか、救済を感じたな、、。先生が悟に興味を持った理由は、自分の計画が邪魔されたから、他の人とは違うからっていうのが理由だと思うんだけど、それって、悟なら私の思考をわかってくれるんじゃないかっていう気持ちもあったんだと思う。

なんで先生が殺人、誘拐?をするようになったのかとかの、掘り下げ欲しかったな。(調べたところ、アニメではカットされたらしい。)

 

・最後

最後の、大人になったみんなで飲み会してるの、本当に良かった。美里が綺麗になって、遅れてごめーんっていう感じで軽いノリで来たのも、なんだか時の流れを感じたというか、大人になったなぁと思った。その後、悟とケンヤが歩いて、小学校の前を通って立ち止まって何か考えるように目を細めているのが、リアルで良いなと思った。悟とケンヤが一緒に帰ってる、っていうのもなんか納得というか、分かる。解釈一致。

そして、最後辺り良かったなぁ。悟が小学生の時の作文を読み、今までの回想をする。リバイバルの蝶がまた出てきたのはちょっと怖かったけど、追った視線の先に愛梨ちゃんが居て、しかも、カメラを持った姿。愛梨ちゃんがカメラ持ってるのはちょっと意外だったけど納得した。最後に会えて、そこで終わったのが良かったな。

"僕だけがいない街"というタイトルの意味が、僕だけがいない街でみんなが僕のために生きてきてくれた宝物のような時間、というのが良かった。僕がいなくなったって変わらないということではなく、僕だけがいなくなってもみんなは僕のことをかけがえのない存在だと思ってくれている、という。加代ちゃんの作文と対比になっているのも良い。

 

良いアニメだった!!!!!また、ミステリーと北海道の小学生の空気感が感じたくなったら見返すこととしよう。次は何のアニメを見ようか迷っている。アニメは良い。