生活の日記

文章を書くのが好きな人間が、ただ吐き出しています。楽しいから書いています。

2024-1/15,1/16 バス車内にて

1/15

音楽祭の練習をした。私は音楽の授業を取っていないから、久々に音楽室というものに入った。なんだか中学校の時を思い出した。結論から言うと、つまらなかった。退屈だった。やはりいらないものだった。
音楽の先生は面白かった。少し変わっていて、声が大きくて、ユニークで、まるっとした先生。サンタさんみたいだと少し思った。本当に、ホーホーホー って笑いそうだった。
その人のおかげで歌が少しづつマシになっていった。頑張っている人がいた。その先生に、音楽祭の実行委員の人や、ちゃんと練習してる女子とか。くるくる巻かれたウェーブの髪が、可愛かった。先生の言動にクスクスと笑う。女子ってすぐ笑うなと思った。私は女子では無いのかというと、私の言っているこの"女子"は私の中にあるイメージのようなもので、性別が女で、子供である人を指すものではないのだ。
先生の指導のおかげだろう、段々とみんな声が出てきて、ハモったりした。私も歌った。歌っている時に、ソプラノの綺麗な柔い歌声や、紡がれるピアノの音を感じながら、私も声を出して歌っている時に、中学の時の、音楽祭を思い出した。あの時に感じたものと同じ、熱量を感じた。けれど、すぐにその熱も消えた。
私は、学校行事が嫌いだ。なんであれ、嫌いだ。そもそも、集団生活に向いていない。社会不適合者だ。
早く帰りたい、とそれだけ思った。いつも思う、ただこの空間に居たくないという気持ちよりは、早く家に帰って人物画を完成させなければいけなかったからだ。せっかくやることがしばらく無いと思ったのに、人物画に、部活で描く油絵の下絵、今週の日曜には英検がある。
部活の下絵は、本当は今日完成する予定だったのだが、できなかったし、今週中には完成したいのだが、あまりにも時間が無く、少し諦めている。まぁ自由制作なので、締切とかはないのだが、私はなんでも予定通りに進めたい、そういう性格だ。
バスを降りたら、素肌の手に冷たい外気を感じた。遠くの、上の方を見る。夕焼けの空が見えた。青い空の端に、薄いオレンジみたいな赤がまだ残っていた。綺麗だと思った。
この生活はいつ終わるのだろうかと思うことがある。まぁまぁの頻度でなんとなくその言葉が頭に浮かぶ。
あと、部活の下絵は完成するのだろうか。私はこれからどうなるのだろうか。私は本当に絵が好きなのか、私は何がしたいのだろうか、、。
次は雪の絵を描くのだ。雪の中に、コンビニがある。その絵の時間帯を、夜明けの薄明るい時間帯か、藍色がかった夜にするか悩んでいる。私は薄明るい方が、多分好きだ。だけど、今回のテーマを描くなら、暗闇が深い方が合っている。
私は、夜が好きなくせに、その暗さを描くのは、たくさんの時間をかけて描くのは、多分怖いのだ。絵は一瞬を捉える。本来ただ過ぎるはずだった一瞬は、形として、何十年、何百年と残っていく。

 

1/16

風が吹いている。大風が吹き荒れている。私は今バス停で立ち止まってバスを待っている。暗いスマホの画面に、私の顔や髪、私という人間の首から上部分が反射して映っている。ワインレッドのマフラーが微かに見え、その上辺りにははっきりと白いマスクが見える。風が冷たい。手袋をしているというのに、指先が冷えて、少しずつ感覚が無くなってきている。

バスの後部座席が空いたので、座った。心が少し疲れていた。いつまでこの日々は続くのだろう、そういう憂鬱が私の肩にずっと乗っている。私の肩は、凝りすぎて腕を回すとごりごりと骨が動くような音がする。その肩のせいか、首が痛い。目がぱっちりと開かないことは関係なさそうだが。
本当に憂鬱な気持ちになっているのではない。ただ、今日も終わってしまうのか、そして、また明日が来るのか、という少しの寂しさと不安だった。今日、美術で合評をした。それで、私の描いた人物画を褒められた。写真みたいに描く、というのがテーマだったのだが、そのテーマに1番沿っていて、丁寧でよく描けていると言われた。普段から描いている人だとも言われた。(イラストは今まで描いてきたにしても、デッサンや鉛筆画は授業でしか描いていないけれど。)
難しいのによくできたね とも言われた。私は素っ気なく、はい、とだけ答えた。
良いと思った作品をみんな発表するのだが、多分3人ぐらいが私の絵を選んでくれた。私と同じ美術部の、すごく画力がある子が私の絵を褒めてくれて、とても嬉しかった。
とても嬉しかったのだけれど、今はもうその嬉しさは思い出せない。
出かけた後に車に乗って帰っている時のような心象だった。自分が行きたかったところに行ったわけではく、家族に連れられてショッピングモールにでも行った時の。
今日は、家に帰ったら、明日の小テストのターゲットの勉強をして、部活の下絵も進めなければいけない。下絵がまだ完成していないことは、計画から遅れてしまっているが、別にいいかと思った。2月になれば、多分、おそらく、やることが今よりは少なくなるので、2月になってから彩色に入ってもまぁいいかと。