生活の日記

文章を書くのが好きな人間が、ただ吐き出しています。楽しいから書いています。

2024-4/15 本日 美術の授業

今日はバスの中で文章が書けなかった。家に帰るまで、私はぐるぐると色々なことを考えていた。その時の思考を、描き残せなかったことが悲しい。
何を書こうかと今、考えている。私にとってはもう、過ぎてしまったものなのだ。じゃあ何のために書いているのかって、紛れもなく、私のために書いている。書きたいことが沢山ある。沢山あるのに、そのうちのいくつかしか書けないことが悲しい。全てを鮮明に書けないことが悲しい。
言葉が、出てこない。
無音の部屋が欲しい。自分の体の存在すらわからなくなるぐらいに、精神だけになれる場所が欲しい。川辺に行きたい。風を感じたい。自然に溶け込んで、考えることだけをしていたい。自分の意識だけが自然と共にあって、実体は無い。まるで幽霊みたいな。いつもの私だ。

床に寝転び、窓を網戸にして、無音のヘッドホンを付けた。頭の方から涼しい風を感じる。ヘッドホンは何も音楽を流していない。ただ付けているだけだが、何もしないよりかはこの世界の音が遠のいて、安心した。やっぱり音が聞こえて少し嫌なので、自習室の環境音を流すことにした。前に、こういう環境音をよく聞いていた時期があった。私がよく聞いていて好きだったのは、夏の音だ。風鈴の音や蝉の声、風の音。懐かしく思って、今また流してみた。やっぱり好きだな。波の音もする。心が落ち着くけれど、少しどきどきもする。私の好きな夏の音。

やっと今日のことを書く気力が湧いてきた。
今日は、新学年になってから初めての美術系の授業があった。4時間も。
それで、私は昨日の夜、不安で仕方なかった。授業に着いていけるかという不安から、最終的に自分の進路、将来に対する不安で病み、明日何を言われようが、開口一番やる気のないやつは帰れとでも言われようが、おれは全員ぶっ殺す、先生も倒すという結論に至り、そこからまた、『好きだから描いてるってだけでいいか』というクソシンプルな考えに着地した。
楽しかった!
油の授業では、今日はキャンパス貼りしかしなかったが、それでもワクワクした。油の画材も届いたし!次の授業からはもう描き始めるらしい。とても楽しみだ。
デッサンの授業は、思ったよりも地獄ではなかった。そもそも、私の妄想が酷すぎて、相対的に現実はそれほど悪くないと思えた。
私が今までとてつもなく恐れていた美術の巨匠(みたいな雰囲気のある)先生は、思ったより優しかったし、心があった。私の認識の方が酷かった。
確かに、巨匠先生はすごくハッキリ言うけど、『ここに来たからにはお前ら覚悟は出来てんだろうな?』という、超スパルタ圧人間ではなく、『やりたい奴には時間も場所も提供するから、やりたいだけやって欲しい。単位だけ取れたらいいって奴は勝手にやってくれ、それもシステムとして有りだから。』という、私の想像よりもかなり優しいスタンスだったので、とても安心した。
今日は"お絵描き"をした。(初回から立方体とかを描かされるのかなと怯えていたので、もはやそれすらも優しかった。)
先生が言う物を見ないで描く。自転車というお題が出たのだが、私は記号的な、絵が描けない人が描いたみたいな自転車しか描けなかった。そういえば、自転車の構造をちゃんと覚えていなかった。先生が回ってる時に、私のそれを見たのだが、「構造をはっきり描いて、こことかどうなってるのかわかんないから」と言われただけで、めちゃ優しくてびっくりした。

というか授業内容も、初歩的、基礎的な部分からやってくれるみたいで、とても安心した。とは言え、夏休み課題にドローイング30枚、2年の終わりにはこんな感じの石膏デッサンを鉛筆で描けるようになれ とは言われた。(その飾ってある石膏デッサンはめちゃくちゃ上手いし、事実、藝大やらタマムサに受かってる人たちのもの)
でも思ってたよりずっと優しいし、受験のためにやるって言うよりかは、受験のためもあるけど、しっかり力を身につけて欲しいという思いの方が強いみたいで良かった。
デッサンについて、色んな話をしていたのだけれど、やっぱり絵を描くことが好きな人なんだなというのが、すごく伝わってきて、先生が好きになった。あんなに恐れていたのに。

話の内容も、やっぱりそうですよね、なるほど、確かにそうだな、と共感できることばかりで、良い先生だなと思った。見た目からして厳しそうだし、はっきり言うから怖いなと思っていたが、デッサンに対しての考えというか、思いというのが、やっぱりすごく深くて、ちゃんと自分が考え抜いた意見を持っていて、だからこそ、はっきり言うのかもしれないなと思った。それに、すごく成長できそう!
前の授業のめちゃ優しい先生も好きだったけど、この先生も好きだな。2人はかなり方向性やら人間性も違うが。

あと、私の好きな先輩がいた!
髪を染めていたし、私服だったので、あれ?なんでだろうと思って、後から先生が、『さっき居た卒業生は浪人して、ここに来てやってる』って話していて、そうなんだ、というか、卒業したのにやっていいんだ。と思った。それで、この先生はやっぱり、良い先生だ!と思った。先生が言っていた、『やりたい奴は思う存分、好きなだけやって欲しい』っていう言葉が全てだった。良い教育者だ。
私、やっぱり環境が良すぎる。何故?。周りに良い先生が多すぎる。美術の先生、みんな良い先生なんだけど。

今日はとてもやる気が出た。昨日の夜は不安で病みまくっていたが、もうそんな影は今の私にはない。私は今日、1限の体育に遅刻してしまったが。今日提出した体育の感想を、書いたんだが書いてないんだが、そもそも書く必要があったのか有耶無耶になっているけれど、そんなことすら、今の私にはどうでもいい。いや、どうでも良くはない。しかし、私はそういうことも受け入れて、乗り越える元気が出た。頑張ろ!